[2014/02/01(土)]
神棚封じ

神棚封じとは、家族の誰かが亡くなった場合、神棚に白い半紙を貼って封印することを言います。門や玄関に「忌中札」を貼って玄関は開けっ放しにするのがしきたりです。封じ方は簡単で白い半紙で神棚の正面を隠します。白い半紙はしめ縄などに、テープなどで張り付けて固定します。白い半紙を張る際は、家族以外の第三者が行うことが昔の通例でしたが、近年では遺族が行うことが多いようです。神棚封じは、四十九日の忌明けまでか、五十日祭を終えてから、白い半紙を取り除き封印を解除します。神棚封じの間は、お神酒などの供え物や神棚の扉を閉じ、礼拝もしないようにします。神棚封じの意味は、死の穢れ(けがれ)を小さな神社である神棚に入り込まないようにするのが真の目的です。昔から神道では、死産や死を穢れとして取り扱ってきました。出産には際しては産屋を設け、死者のためには喪屋をつくりそこに隔離するように昔の人はしていたそうです。家族に不幸があると家族は急激に落ち込み、元気をなくしてしまいます。このようになってしまった人間の状態(生命力が減退してしまっている状態)が「気が枯れ衰えた」ように見えるので、それを略して「気枯れ」と呼ぶようになり、そのうちに「穢れ(けがれ)」と呼ばれるようになったそうです。神棚には、神様がいます。ですから、この穢れ(けがれ)自体が入らないように白紙を貼って封印するのです。また、神棚封じをするときは白紙を貼る場合において、決してピンなどを使わず、糊もしくはセロテープのようなもので止めたほうが良いでしょう。

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機種によっては対応しておりません。

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